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ハロウィンとオープンソースハードウェア

Hiroto

Japan

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 10月最後の日はハロウィン!!
と言うことで皆さん昨日のハロウィンは楽しく過ごせましたか?うちの会社では仮装大会が催され、魑魅魍魎が練り歩く奇奇怪怪なオフィスの中で、もくもくとお仕事をしておりました(汗)。そんなハロウィンを過ごしつつ、私はある一つの出来事を思い出しておりました。それは「ハロウィン文書」事件のことです。


 ハロウィン文書とは、オープンソースカルチャーのスポークスマンのエリック・レイモンド氏によって、1998年11月にネット上に暴露されたマイクロソフト社内の戦略メモのことです。
http://cruel.org/freeware/halloween.html


当事マイクロソフト社は、前年に発表されたレイモンド氏の論文「伽藍とバザール」でのオープンソースの革新性について、「オープンソースソフトウェアは技術者のおもちゃ。ビジネスじゃ使い物にならない」と、真向から否定していました。

しかし、この年リークされたハロウィン文書によって、同社がオープンソースを相当な脅威と認識し、それを駆逐するための様々な策を検討していたことが明るみになったのです。
この文書は、民間の研究員だった山形浩生氏によって翻訳・紹介され、日本でも大きな話題となりました。



あれから10余年、米国司法省によるマイクロソフト独禁法裁判や(注:本訴訟は今年5月に終結しました。)、
サイバー法の先駆者ローレンス レッシグらによるクリエイティブコモンズの立ち上げ等ありましたが、
結局オープンソースソフトウェアもマイクロソフトも、お互いを過度に侵食することなく共存関係を維持するに至っており、このままこの状態が継続するかにも見えました。



ところが昨今、オープンソースの第2の波とも呼べるムーブメントが起きつつあります。それが「オープンソースハードウェア」です。


実は、10数年前のオープンソースムーブメントでも、「ハードウェアをオープンソースに!」という主張はありましたが、ハードならではの様々な問題が障壁となって、現実的な議論すらなされていませんでした。

しかしここ数年、

(1) 設計環境の改善 (EDAツール・3D CADの無償化、多機能化、3D処理技術の発達)

(2) 製造コストの低減 (安価な3Dプリンタ、基板製造コストの低減)

(3) ネットワークインフラの発達 (容量の大きいEDAデータ・3Dデータの受渡しが可能に)

といった事が同時に実現しており、オープンソースハードウェアを現実的なものとして論じる下地が出来つつあります。
(もちろん(1)についてはDesignSparkPCBも大きく寄与していると自負してます)


実際、海外ではMP3プレーヤー・自動車・太陽熱発電システムなどを設計するオープンソースプロジェクトがいくつも存在しており一定の成果を挙げています(最新の「eTech」を参照)。 オープンソースのコンピュータ「Arduino」を使った研究開発も盛んになっています。
もっと微細な世界では半導体の集積回路ロジックをFPGA用VHDLコードとしてオープンソース開発する例も現れてきました。



これから数年、我々エンジニアにとって「オープンソースハードウェア」は重要キーワードの一つとして注視していく必要があるかもしれませんね。